ガーゴイルくんの最後

ガーゴイルくんとは、ガーゴイルに似た風貌の男子である。

小三の時、ちょっとしたトラブルからこっちを罵倒してきた。母親からされたことが原因で、何を言われても言い返さない私につけこみ長い間一方的な攻撃を続けた。

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(前は図画工作の授業で作品を取り違えたせいで怒ってきたのかと思ったけど、よく思い出すと私が彼の作品を使ってしまったことに気付いてないようだった。もしかしたら図工の時間のことなんて全く関係なくて、私とぶつかった時にたまたまイライラしてて爆発しただけなのかも。本当のことは本人に聞かないとわからんが…。)

それが原因で最大4人の男子+アルファが関わるいじめに発展。私のことを徹底的に馬鹿にしてきて、感化されやすい他のクラスメイトも馬鹿にしてきた。

私も家庭環境のせいで些細なことですぐ泣くうじうじした嫌われる性格に育ったので仕方ない。クラスメイトも先生も見ていて気分が良くなかったでしょう。

なんて思ってしまうが、覚えている限りこっちは悪いことをしていないのに、何をされても言い返さないだけで面白がられていじめてくるのはなんなんでしょうか!?

ガーゴイルくんの親も人前で彼にげんこつを食らわせる危険な雰囲気のある人だった。

 

 

ガーゴイルくんに最後に会ったのは中一学期末。帰り道。

まだ仲の良かった?Eちゃんと図書券の子と一緒に帰ってたら、ガーゴイルくんとその仲間たちがやってきた。

なぜかガーゴイルくんが私の肩にひじを載せて「俺たち仲良いんだぜ〜〜」的なことを仲間に向かって言った。仲間はくすくすわらってた。

私とガーゴイルくんの間には身長差があって、彼より私の方が20センチくらい高かった。ガーゴイルくんは無理した姿勢で私の肩にひじをのせていた。滑稽。

彼的にはこれで私を揶揄ったつもりなんだろうが、色々とおかしくて馬鹿なんじゃないのと思うより寒気を覚えた。

友達2人がそばにいることをいいことに私は「なんか気持ち悪い」と一言だけ言ってみた。向こうは群れて私に会いにきたので、私もそばに友達がいるから調子に乗って言ってみた。

その途端ガーゴイルくんは私から離れて目を伏せて、急に何も言わなくなった。傷ついたって感じの顔をしてた。

仲間は「〇〇さん、そんなこと言っちゃダメだよ」と笑いながら私を馬鹿にするように言ってきた。はあ…。

私はガーゴイルくんを傷つけるつもりなんてなかった。だって散々酷いことを言ってきたんだから、こんなこと気にしないと思ってた。

見るからに傷ついた表情になったのは衝撃的だった。

ガーゴイルくんたちが去った後、Eちゃんと図書券の子は「言ってやれて良かったね!」「身長差やばかったねw」的なことを言って私を英雄のように扱ってきた。

私はこうなるとは思ってなかったのでもやもやした気持ちになった。今まで散々ひどいことをしてきたのに、一言でああなってしまうわけがわからず混乱してた。

不思議なんだけど、あれから同じ学校に通っているのにガーゴイルくんに会うことはなかった。彼があの後どうなったのかは知らない…。

 

面白いんだけど、中学に上がっても積極的に嫌なことをしてくる人は、もれなく全員私より背が低くて勉強をしない人ばかりだった。

そう言う私も私のことを馬鹿にした人を馬鹿にできないが。

私は人をイラつかせるような性格してるからキモがられるのは仕方ない。まともな先生や、まともなクラスメイトから嫌がられて近寄られなかった。

でも、わざわざ向こうから私に近づいて唾を吐くようなことをする人って私と一緒で性格がおかしい。おかしな奴同士、共鳴しちゃうのかもしれない…

あんま自分を卑下しちゃいけないが、本当のことなんで…。

今私に酷いことをしてきた人たちは、何も問題を起こすことなく実社会に溶け込んでるのかな。

そう思うと自分も頑張れる気がする。

そうだ。頭がおかしいことと、体育がダメダメで、勉強とコミュニケーションをすることが怖いだけでそれ以外は普通の人と一緒なんだから…。勉強も普通の人よりはできる方だったし!?

あの人たちができるんなら私にも余裕でできるはず!?

 

最近になってやっと余裕が出た。眉毛の整え方を学んだりストレッチを始めた。

やはり私には休学が必要だった。高校の時の担任の保体の先生は本当に無学で無知で常識がないです💢 おかげで意味不明なトラウマを背負ってしまいました。

学校っぽい雰囲気のあるところに行くと涙が出てしまいます。

足し算できない漢字書けない状態で意思疎通できなかった自分のせいだと、自己責任だといわれてしまうのは本当に残酷ぅ!!! 世界はサディストなんでしょうか!?