進学

進学できる状態じゃないのに進学を強いられた時のことを思い出していた。

 

 

高三の頃、自分は長年のストレスのせいで頭が弱って授業が全く理解できない&幼稚園児並みの返事しかできない状態になっていた。

勉強どころじゃないのに担任から受験を勧められて、併願で専門学校のAO受験も受けることになっていた。

本当は進学なんてしたくなかった。でも進学しなくないといえば「じゃあ就職すんの? 働くの?」と家族から言われ、私を休ませず急かすようなことを言ってきて参ってしまった。

選択肢は限られている、先生も家族も誰も休ませてくれない。そう思い込んだ自分は仕方なく進学を選んだ。

叔母から「後になって『本当はあの学校に進学したかった』なんて言い出さないでよ」「自分で決めたことなんだから後悔しないでよ」と脅しのようなことを言われた。

勝手に自分が自分で進学を選んだことにされてしまった。

叔母に自分の思っていることを言っても私の話を聞いてくれない。担任も家族の話を鵜呑みにして私の話を聞いてくれない。だから話すのを諦めて誰にも何もいえなかった。

 

 

美術短大の受験を勧められて、その短大のデッサン講座に行ったりした。

受験料を入金したのだけれど、試験の日程とかが書かれている受験要項が見れなくなってしまった。

不安感と緊張で受験要項を見たら発狂してしまうのではないか?!みたいな感覚に陥っていた。それなので必要書類などを送れず受験は受けられなかった。

その事実を知ると叔母は人前で私を怒った。その日は祖母叔母私でなぜか映画を見ることになっていて、行きの電車の中で私に怒鳴っていた。他の乗客が私たちを見ていた。

「あなたがレベルが低いと受験を舐めていたからこうなったんだ」みたいな見当違いのことをたくさん言われ怒られた。

駅降りてエスカレーター駆け上がって改札で泣いてた。たまらなく悲しかった。なぜ叔母は私の話を聞いてくれないのに自分の話したいことばかり喋れるんだろう、なぜ私に恥をかかせようとするんだろうと。

それからもう悲しくてたまらなくて、立ち寄ったスーパーでも映画の上映中でもずっと泣いてた。止められなかった。

祖母の勧めでメリーポピンズを見たのだけれど、ファミリー映画で退屈だし客層がまともそうな家族ばかりでそれもこたえた。精神的にきつかった。

高校生の自分が不憫でならない😭 受験料を無駄にしたのは申し訳ないけれど、10年近く母親のストレスに耐えてきた自分をいたわって欲しかった。理解してほしかった。

それからうつ状態が進んで一桁の計算ができないどん底状態になっていった。専門学校に行くことになって銀行に一人入学金を入金しに行くも説明が全く聞けず申込用紙がまともに書けなかった。それでやんわり銀行員に銀行から追い出された。

そんな状態で行くつもりのなかった学校に進学したから勉強に身が入らなかったし、絵も課題以外全然描けなかった(学校が超忙しいせいでもあるが)。コミュニケーションもダメダメ。精神状態が悪くなって課題が出せなくなったこともあった。学費を無駄にした。

私が悪いのか家族と担任が悪いのか。

 

 

いままで周りの人も学校の人も私の話を聞いてくれなかったので「私の話は誰も聞きたがらない。皆が言うことが正しい」と思い込んでいたけれど、最近になって周りが明らかにおかしいことに気づいた。遅すぎだ。

精神が回復しつつあるので正常な思考ができるようになりつつある。学校を訴えられたら訴えたい。高校が家族の話を鵜呑みにせずに私に適切な指導をしてくれたら、私も変わっていたはずだ。弁護士とかに意見を仰ごうと思う。

いまもふとした瞬間超惨めだった自分を思い出して辛くなる。

高校の同級生に偶然会ったときが一番きつかった。明るい笑顔で大学生っぽい服を着ていた。「今日はどうしたの?学校?」と聞かれて何も答えられなかった。

その子と別れた後電車で一人泣いた。私だけしなくていい苦労をして本当に行きたい学校に行けなかった。皆がうらやましくて仕方がなかった。

虐待されたことより高校で雑な扱いを受けたことの方が辛かったわ…。Qちゃんの分も声を上げようと思う。