うーんうーん

うーんうーん。難聴事件とかDくんのことを思い出してたらめっちゃ気分悪くなった。

Dくんはなんだか気色の悪い奴だった。思い出してしまうたびに、自分に植え付けられたコンプレックスとDくんのバカさくだらなさを反芻する。

ストーカーのIくんも気持ち悪かった。Iくんからの嫌がらせに耐える私の感情を都合の良いように解釈したサイコパスよ…。そういう人達のことを思い出してクヨクヨするのやめにしたいね。時間の無駄じゃ。

 

 

 

近所を散歩する時、もやしくんの家の前を通ることにしている。

もやしくんの居場所を把握しているというしょうもない優越感に浸り、心の安定をはかるため。いつでもどこにいてもすぐに駆けつけられるんだぜと、じぶんが優位であることを確かめるため。

2階の窓を見つめながら「私は今君の家の前にいるのだ」とテレパシーを飛ばしている。もしかしたらとっくに一人暮らしとかを初めていて実家にいなかったりするかもね。それでも私は続けるが…。

もやしくんの下品な笑い声を今もはっきり覚えている。「でぇあっはははは」まじで下品。今も同じように笑っているのかしら。今もタバコを吸い続けて低身長のままなのかしら。毛先を似合わないライムグリーンに染めているのかな。

私はもやしくんの下位互換だと思っていたけど、上位互換でもあるのに気づいた。積極的に人をいびるような超意地悪な人間ではなかったから。

私にはたくさん欠点があるけれど、規律を乱すようなことを積極的にしなかったからもやしくんより遥かにレベルが上なのかもしれないね…。

 

 

私は幸運だったのかもしれない。性格最悪知能底辺の親二人から生まれてこーーんな真面目人間に育ったんだから。親以外の人間に育てられたおかげもあるが。真面目すぎて体調を崩しまくったが。

親元で育っていたら私はどうなっていたんだろう。貧乏でカップ麺ばかり食べて、体や心の成長は今より停滞していたかも。

怖い父親にいびられまくっていたかも。姉が高校生の時に大怪我をしたらしいけど、父親に厳しい口調で怒られ続けたんだと。話を飲み込んでくれない挙句怒鳴り散らしてくるような頭の硬いおっさんが自分のそばにいたら疲弊してしまう。

私は私で母親にいびられ続けて同級生からいじめられまくって精神死んだが…。姉のようなスタバでバイトをする柔道大会で優勝する上部だけキラキラした高校生にはなれなかった。私は外側も中身も暗くて気持ちの悪いよくわからん人間になってしまった。やっぱ幸運じゃないわ…。

 

 

真面目でいいことなんてなかった。大損してばかり。私だけ馬鹿みたいにスカート長くて、校則を遵守していた。通りすがりに見知らぬ人から「スカートながっ」と言われても私は履き続けた。スカートを短くして太い脚を露出している女の子たちが気持ち悪いのもあった。

高校の英単語や漢字の小テストもかんぺきにおぼえて挑んでいた…。

私の自殺未遂事件の日に、叔母と担任と私で面談をした。体育教師の担任は叔母と話している中で「スカート短くしたり髪整えておしゃれしないのもどうかね〜」「おしゃれすれば学校来やすくなるでしょ」みたいな訳のわからん話をしていた。

髪はともかく、なぜ校則を遵守していた私を否定するのだろう。そもそも私が悩んでいるのは母親のことなのになんでこんな話になっているんだろう。誰も私の悩んでいることをわかっていなくて、自分の全てを馬鹿にされたみたいでしんどかったわっ。

小テストの答えを机に書いてカンニングしている人を見て呆気に取られた。私はこういう人たちの中で無駄な努力をしてたんだな…とさらに燃え尽きた。

 

 

理不尽にいじめられて緊張して苦しくっても、鬱で勉強どころじゃなくても、祖母からイケイケ言われて学校泣きながら通った。学校に行って真面目に過ごさなければならないと思い込んで生きてきた。実は全部無駄だった。

これからは無駄な耐久を強いた、都合の良いよう扱ってきた家族に迷惑かけて生きていこうと思う…。私の話を聞いてくれなかった先生方にも機会があれば迷惑をかけようと思う…。でも自立はしますわよ…。