私の住んでいる建物はそこそこ背の高いビルディングなの。

それでたびたび最上階から飛び降りようとする人が出てくる。最近もそういう人が出たらしい。

派手な服を着た10代の女の子で近所の人に発見されて、警察の人が止めたらしい。助かって良かった;;

 

 

その子は人目につかない場所で隠れて泣いていたらしい。私も高校の時、その子と同じところでうずくまっていたな。

高二の冬、私は精神状態がやばすぎて学校どころじゃなかった。祖母に追い出されてこのまま学校に行くのもつらくて、小一時間女の子がいた場所に隠れていた。

そしたら近所のおばさんが来た。その人は公共のスペースに植物やら水槽を置いて色々育てている人なの。私のいた場所にもプランターを置いていて、それの様子を見に来たみたいだった。

挨拶をして逃げるように私はその場から離れた。側から見たら飛び降りそうな危ない人だったかもね。

建物から出たけどそれでも学校に行けない私は、制服姿のまま茨城の大洗水族館に行った。東京から三時間。閉園ぎりぎり二時間前についた。

大洗水族館は私が茨城にいたときに父親に連れられて来た場所だった。黒い通路に青い水槽が不気味に浮き上がっているのを覚えている。父親はクソ野郎だったけど、自分の子に対しては面倒見がよくクソ野郎じゃなかったみたいだ。

駆け足で見て回った。朧げな記憶を頼りに黒い通路を探した。ミズダコの水槽あたりがそれっぽかったけど雰囲気が違う。もしかしたら昔来た水族館とは別の場所なのかも。

それでも楽しかったな。辛かったのも忘れて、イルカショーもぎりぎり見れて、海を眺めながら帰った。ガルパンというアニメのキャラのパネルが橋のたもとに立てかけられていたのを覚えている。

帰りは地元の高校生に混じってローカル電車に乗った。みんなスカートが長くってなんだかほっとした。自分の高校はスカートが短い人ばかりで、スカートが長く足も長い背も高い私は挙動不審も相まって浮きまくってた。だからその中にいる間は居心地が良かった😭

無断欠席で家の人や学校の人に迷惑をかけまくったのはよくわかっているけれど、人の精神状態がわからない人の方が私にとっては迷惑なんだ…。怒鳴って追い出したり無責任なことを言ったりする人がきつい。だから遠くに逃げるしかなかった。

自分も人の精神がわからなくて迷惑かけてばかりでそんなこと言ってられないけど、そうだったのよ。

辛すぎて逃げ場がない友達もいない。そんな時は遠くの海や山に行って半日ぐらい知り合いから隠れていいと思う。お金がないのなら飽きるまで歩き続ければいいと思う。主観だけど。

 

 

女の子の話を聞いてくれる警察の人が現れたことで、その子の状態はいい方向に向かうかもしれない。私にももうすぐ話を聞いてくれる人ができるかもしれない。それまで待機する。

自分は手遅れだけど、まだまだ更生の余はあると思う。。頑張れ私頑張れ見知らぬ子