金魚と責任

うーん、うーん。

幼稚園とか小学校の時にお祭りで買った金魚を持ちかえった。それの世話をしなかったことを叔母から今も文句言われている。

叔母が文句を言い始めたのは一昨年くらいから。金魚が家にいた時は何も言われなかった。なぜ最近になってから言い出したのだろう。なぜあんな小さい時のことの文句を今言われないといけないのだ。

 

 

そうね、餌やり以外金魚の世話をしなかったのは確か。でも当時の自分は、金魚は自分のものではなく家族全員で飼っているものだと認識していた…。

誰もあなたの金魚だから世話をしろ、水槽の掃除をしろと私に言わなかったので。とてもわがままな言い訳になるけれど。

当時の自分は生き物を飼う責任を持っていなかった。私に「この金魚はあなたのものだから、あなたが全ての世話をするべきだ」と言ってくれれば、自分の飼っている生き物だと認識をしてちゃんと掃除をしたかもしれない。

いつも祖父が率先して水槽を風呂場で洗っていたし、金魚が病気になった時は薬を叔母が買っていたし。いつも家族が世話をしていた。それなので自分は人に任せきりであった。大昔の話なので記憶違いがあるかもしれないが。

 

 

金魚以外で生き物を飼った時は自分のものだと認識する事ができたが、おもちゃみたいに粗末に扱って殺したり飼うのに飽きて排水管に流すような畜生だった。小学校低学年から中学年の話だが。

まともに世話ができない、そもそも風呂に入らない自分の世話すらできないやつは生き物を飼うと生き物が可哀想だと分かった。それ以降生き物を飼うのはやめた。小五の時は罪滅ぼしのつもりで誰かが学校に置いていって放置されていた亀の水槽の掃除をしていた。今も何かを飼う気はない。

 

 

きのう叔母が「なんの動物を飼いたい?」と聞いてきた。例えばの話だと思って「亀」と言ったら叔母がまた金魚の文句を言ってきた。

金魚の世話をしなかったのに飼うつもり? と。いつまでその話をしてるんだ。例えばの話じゃないのか…。

なぜそんな昔のことを言い続けるのと聞いても叔母は話を遮る。腹がたったが自分は怒りの感情を適切に表せない人間なので具合が悪くなって腹痛でうーんうーんとうめいていた。言い訳も話せないうなるじぶんは赤ちゃんよ…。

叔母が家に持ち込む切り花の世話をしない時にも、私の母親の話と一緒に金魚の話をする。

あなたの母親は家にウサギを持ち込んできたが放置していた。あんたも金魚を放置していたけれど、ママと一緒になりたくないでしょ? みたいな。わざわざ腹立つ言い方をしてくる。

いままでもよくそういうことを言われてきて、ある時叔母に姉そっくりだねと一度言ったが「私を怒らせたくて言ってるね」と怒り狂って怖かった。なぜ自分が言われて嫌なことを私には言ってくるんだろう?

そうですね。お花の世話をしない自分が悪いね。でもですね、叔母が私にしたひどいことを思いだしておばの手伝いをしたくなくなるのですよ…。

高校卒業式の日に人前で私に恥をかかせるようなことを言ってきて、こらえられなくて泣いたら「来てあげたのになんで泣くの?」「先帰って」と私を突き放し叔母は一人でショッピング。

後になってひどくない??!と泣きながら文句を言うも、ごめんなさいね〜と笑いながらいう。

そんな痛いおばさんからお願い事されたら手伝いたくないに決まってるじゃん…。割り切るのも辛い。花に水をあげている時に思い出してしまうので。

切り花は大怪我をして保護したけれど私が餌やりに失敗して死なせてしまったスズメのヒナと、おばの好きなタレント猫、昔叔母が買っていた小鳥のためにそなえてある。

私は非情なやつだけれど、花を供えなくても心で思っていれば十分だと思っている。

叔母は「花は自己満足のためにそなえている」と言っていた。自己満足なら全て自分で世話をしてくれと思ってしまう。そういう訳もあって水やりしたくない。

 

 

自分がおかしいのか叔母がおかしいのかわからん。そんな大昔の話を持ち出されてもこまる。そういう話。