タイムカプセル的

なんとなく、小五以来使っていないビート板を引っ張り出した。

押し入れに入っていて、ジジババの衣類の下敷きになっていて長いこと使われていなかった。

外耳炎だし水着もないしプールに入る機会もないし、もう使うことはないかしら…。でも捨てるのももったいないな。そんなこと考えながら眺めていた。

ビート板をよく見ると、四角い何かの跡がついていた。下に何かが置いてあって、長いこと上から圧迫されたような感じの跡がついていた。

何が置いてあったんだ?とビート板のしまってあった場所を探したらDVDが出てきた。

小学校の卒業の記念にもらったDVDだった。それを見て私はあることを思い出した。

 

 

小学校を卒業して、もらったDVDを再生した。運動会とか修学旅行とかで撮ったもののダイジェストだった。

その中に栃木の牧場でアイスを食べている映像があった。皆仲良い子同士でアイスクリームを食べているけれど、私は一人で食べていた。

それを見た母親は私をめちゃくちゃバカにした。母親は私に友達がいないのは、私が人に優しく接していないからだと何も知らないのに勝手に決めつけた。それで四六時中例のいじわるB男君の話をしてきた。

人に意地悪なことをしたことがない(Eちゃんに意地悪したことはある)のに、私が人に嫌がらせをするから嫌われて友達がいないんだと常に言ってきた。小中高で人に意地悪して友達いなくて引きこもりの母親が言えることじゃないのにね。ブーメランの極みなのにね。

私は(クラスメイトに孤立させられたので一人になるのは仕方ない)(人と話すのもへただし仕方ない)と気にしないようにしてきたけれど、母親からしつこく笑われてもう悲しくって仕方なくて、このDVDをそっとビート板の下に隠したのだった。

 

 

今になっても学校でもらったDVDを見返す気分にはなれない。人に迷惑をかけてばかりの自分と、母親に罵倒されている自分を思い出すから。

隠したことなんてすっかり忘れていたけれど、十年近く隠してあった負の思い出を掘り返して落ち込んでしまった。

ポケモンの未来予知って技みたいだ。十年越しの母親からの攻撃を喰らったってかんじ。

他にも嫌な思いをして隠したものが家の中にあるかも。見つけるたびうんざりするでしょうね。

 

 

三つ目が通るのアニメがようつべで公式から配信されているのを見ているけど、やっぱ写楽かわいいね;;

園児から残酷な極右になってしまう写楽に萌えるわとさんの気持ちがよくわかる、わかる…。

写楽は二重人格じゃないんだよね。絆創膏で第三の目が封印されて知能が園児並みになっているだけなんだよね。

絆創膏を剥がされて本来の知能をとりもどして、目を覚ます時の描写が好き。剥がされた直後にぼーっとする(漫画では汗もかく)あれ好き。覚醒した!という緊張感があって、キャラクターに存在感が出てる。生物学的にも正しい描写だと思う😄

写楽の第3の目って大脳皮質の一部らしい。絆創膏を剥がされるたびにすり減ってると思う。それが心配。

三つ目見てたら陰鬱な気分も一時的になくなった。私も二人のように冒険したい。コロナが収まったら友達のおでこに絆創膏を貼って浅草まで冒険にでかけようかな…。