昔話

昔話

自分は英語の発音がそこそこうまかった。家族に数人英語ができる人がいた影響で、小学校低学年の頃からDSの英語の教材で遊んでいたから。

ネイティブっぽい発音を真似していたので、よく人に自分の発音バカにされてた😄

 

 

中学でCMを撮ろうという内容の授業があった。ただのCM ではなくって、英語で何かについてしゃべるやつ。2人以上で組んで架空の商品の紹介をした。

その時のクラスには仲良い人とかいなかったので、自分は自然と一人になってしまった。それを見て私と組んでくれる女子が現れた。

そのときペアになった子にめっちゃ負担をかけさせるようなことばかりしてしまった。アイデアも脚本もほぼ彼女。申し訳ないわ。話し下手なので自分はちょっと話して黙って、そんなのばかりだった。相手もストレス溜まったでしょうね。

だから自分もこれ以上迷惑をかけないように、せめて自分の喋るセリフは淀みなく喋れるように、そしてみんなにうまい!と言われるようにならないとと何回も練習した。英語の先生もアクセントとかのアドバイスをしてくれて、結構うまく喋れるようになった。

 

 

撮影したCMはクラス内で上映。優秀な作品をいくつか選出した。投票の結果、私たちの作品が選ばれた。みんな私の発音が良かった!って言ってくれた。嬉しかったね;;

喋りやすいセリフを考えてくれたペアの子のおかげだった。休み時間にミニ表彰式的なものに私は呼ばれ行ったが、ペアの子は来なかった。ペアの子も誘えば良かったと今も後悔している。

優秀作品は文化祭で上映。全学年が私たちのCMを刮目した。

帰国子の女の子に「ネイティブかと思っちゃった!」って言われちゃった。お墨付きって感じがして嬉しかったな〜〜〜…。

でも英語のできる叔母には「なにがすごいの。あんなの誰でもできる。」みたいなこと言われた。腹が立ったね。

そんなこと言ったら他の生徒を侮辱してるのと変わらないし、ペアの子が一番頑張ったんだから褒めたれよ…😐

 

 

昔の自分の行動原理は常に人から褒められることだった。そのおかげで不得意なことも多少は上手くなった。勉強もクソみたいな環境の中頑張れた。恥を捨てまくれた。

今まで家族からすごいね!って手放しに褒められたこともなくって、それができて当たり前って感じのことをよく言われた。だから承認欲求を現実でもネットでも拗らせまくっていた。

それから母親とは絶対同じような人間にはなりたくなかったのでがむしゃらに勉強を頑張った。

そんな調子で底辺進学校まで行ってしまって、狂った量の課題が出る中がんばった。でも成績は横ばい。周りからも特に褒められることはなかった。

それである時から完全に燃え尽きてしまった。それで成績は学年最下位よ…。家族も無神経なので「引きこもってママと同じ道を辿るのか」とか言ってきたことがあった。先生も明らかに挙動がおかしい私を放置。

馬鹿すぎでしょ…。不満を今まではっきり伝えたことのなかった私の方が馬鹿なのかしら…。

 

 

高校で自分を笑った人は、私がクソみたいな環境で人の数倍努力していることを今も知らないままだ。家族も知らない。それってめちゃくちゃ悔しいわ。

知ったところでまた笑い物にするに違いないんだろうけどさ。みんな無知で馬鹿だからいいんだけどさ…😑 何も知らないのが当たり前だけど。

きっと自分と同じ環境に置かれた途端、しょんべん漏らしてひいひい泣き出すよ。1日に何回も奇声をあげて水撒き散らしてくる、テスト前夜とかに睡眠妨害をしてきて精神攻撃してくる、ちょっとした失敗を永遠と馬鹿にしてくるひきこもりおばさんと同居するのも大変よ。

褒められるために好きでもない勉強をしていた自分にrespectするしかないね…。しょうもない理由だけど、頑張った自分を馬鹿にはできないしね。